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Klagegrund

 エロゲーの評価の対象として、様々な要素が挙げられます。シナリオ、音楽、システム、画等が代表的な要素でしょうか。これらの要素を評価基準としてあらかじめ明示にしていなくとも、大半のレビュアーの方が考慮していると思いますし、私も「ErogameScape-エロゲー批評空間-」において点数を付ける際にはファジーな評価なりに考慮しています。

 様々な要素がある中、評価基準として明示するほど確かなものではないのですが、私が重視している要素として、「作り手の配慮」というものがあります。

 エロゲーの大半がジャンルでいえばアドベンチャーゲームであり、アドベンチャーゲームは総じて紙芝居的です。別に紙芝居的であることを否定的に捉えているわけではありません。むしろ紙芝居的なゲームをアドベンチャーゲームとして分類しているともいえますので、仮に否定的であるならアドベンチャーゲームをプレイしたりしないでしょう。

 そんな紙芝居的なエロゲーもあるわけですが、しかし当然のことながら紙芝居ではありません。登場人物達は立ち絵という形でもって動きますし、アニメーションが組み込まれていることもあります。もちろん視覚的な動きだけでなく、音楽も流れますし、登場人物達は声優を通じてしゃべります。紙芝居とは比較にならないテキスト量が用意されており、日をまたいでも全てのテキストを消化できるようなシステム(セーブ・ロード等)も備えています。これらの要素がエロゲーを紙芝居ではなく、アドベンチャーゲームたらしめているわけです。

 ただ、それらの要素があること自体は、エロゲーにおける標準装備です。優れているとされるエロゲーが優れていると評価されるのは、それらの要素があるからではありません。それらの要素があることを前提に、各人なりに洗練し、その洗練された部分が受け入れられた場合に、はじめて優れていると評価されます。洗練の仕方はいくつもあるでしょう。テキストが面白い、CGのクオリティが高い、音楽が素晴らしい、というのも該当します。

 あるいは、いくつもあるであろう洗練の仕方の中に、プレイヤーを飽きさせないように、テキストに合わせて登場人物達の表情がコロコロ変わるというのもあるかもしれません。技術的にはさほど難しくないのでしょうが、仮にテキスト量が膨大な場合で、ワンセンテンス毎に逐一表情を変えさせるともなれば、半端ではない作業量が求められることも容易に想像がつきます。
 私のような飽き性のプレイヤーには、そういった絶え間ない動きが画面上であることは、飽きにくくするための一つの要素として重要です。もちろん、「登場人物達の表情がコロコロ変わる」というのはあくまで例示ですので、それがあれば良いというわけではないのですが、そういった労を惜しんでないことが伝わってくるような真摯な心意気が感じられる作品の評価は、私の場合、自然と甘めになってしまいます。そして、それが私の言う「作り手の配慮」です。












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