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Klagegrund

 「ErogameScape-エロゲー批評空間-」で一言感想と長文感想の両方を書く場合、レビュアーの方々はどちらから書いているでしょうか。
 私はその時々で異なります。一言感想から書くこともあれば、長文感想から書くこともあります。ただ、近年の傾向は圧倒的に後者で、一言感想は最後に書くことがほとんどです。

 そもそも、一言感想と長文感想をどのように扱っているかによって、どちらから書くかというスタンスも異なってくるでしょう。
 例えば、長文感想を書く以上、作品の感想の詳細は長文感想に拠ることがほとんどなので、一言感想は長文感想の一部をそのまま抜き出すに留める、という扱い方が考えられます。この場合、一言感想から書くか、長文感想から書くか、というスタンスそのものが観念できません。
 他に、長文感想の冒頭部分の1・2センテンスを一言感想に充てる、という扱い方もあるでしょう。一言感想と長文感想とを続けて読むことで、一つの感想として完結させるという形です。この場合、感想を順に書く限り、長文感想から書くということは観念しえず、常に一言感想から書くことになります(全体として「一つの感想」を書いた後、冒頭部分の1・2センテンスを抜き出して、一言感想と長文感想に分けるという扱い方も実質的には同じです)。
 一言感想については「本当に一言」で済ませるというのもアリでしょう。言葉の選択が難しく、最もセンスが問われそうですが、ハマった時のインパクトは大きいように思われます。

 私の場合、一言感想は一言感想、長文感想は長文感想、と明確に分けて書き、一言感想については過度に長くならないようにしています。とはいえ、同じ自分の感想である以上、意味することがまったく異なったり、それぞれが別の方を向いているようなことにはなりません。また、長文感想が感想のメインであることは間違いありませんが、特に制限がありませんので、形式的なこだわりも特にありません。
 ただ、一言感想については、ネタバレができず、短文であるが故に抽象的にならざるを得ないという制限下で、一言感想だけでもある程度完結した内容にしたいという方向性を持っています。そして、この方向性こそが、一言感想と長文感想を明確に分けるという方針を決定付けています。

 ところで、本エントリーの冒頭で、一言感想から書くこともあれば、長文感想から書くこともあり、近年の傾向は圧倒的に後者で、一言感想は最後に書くことがほとんどであると述べましたが、実際に感想を書くにあたって時間がかかっているのも圧倒的に後者です。逆に一言感想から書いた場合は、長文感想も結構あっさり書けることが多いです。
 どうして一言感想から書くと長文感想をあっさり書けるのかについては、自身のことながら正確に把握できていませんが、とある作家が「小説のタイトルが決まれば、小説の内容も自ずから決まっていく」というようなことを言っていたのを思い出して、それと似たようなことが当てはまるのかもしれないと推測しています。

 いずれにしても、正解不正解・善し悪しの問題ではありませんが、レビュアーの個性・特徴が表れる興味深い点の一つだと思います。
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